「愁く~ん!」



放課後、HRが終わるとすぐに愁くんのところへ駆け寄り、愁くんに抱き付いた



「うわっ、びっくりした……いきなり抱き付くなよ」



「エヘヘッ」



あたしは更にギュッと抱き付いた



「なんだよ楓?」



「愁くん大好き~」



「知ってるよ?」



「あたし今、すっごく幸せ~」



あたしはそう言ってニコッと笑うと、愁くんの胸に顔を埋めた



「楓!分かったから離れろ!」



愁くんは慌ててあたしを引き離した



「えぇ~」



あたしは唇を尖らせた



「えぇ~じゃないの」