【完結】俺様王子×天然ちゃん

「愁くん!」



「おっ、やっと来た」



「遅くなってごめんね」


「いや、全然。じゃあ行くか」



「うん」



「楓、ほら」



愁くんは右手を差し出してきた



「うん」



あたしは愁くんの右手をギュッと握った



そして、駅までの道を手を繋いで歩いた



―――――…



「あっ、麻紀ちゃんたちまだ来てないね」



駅に着くと、麻紀ちゃんたちはまだ来ていなかった



「ほんとだよな。自分たちが10時に駅前に集合とか言っといて結局、その張本人遅刻だろ?」



愁くんは深いため息をつくと、呆れたようにそう言った