「もしかして……覚えてねぇの?」



「うん、全然」



「はぁ……」



愁くんに大きなため息をつかれた



「えっ?なに?」



「ほら、アクセサリーショップで兄ちゃんとなんか買っただろ?なんか色々悩んでたじゃねぇか」


出来るだけ記憶を辿る



アクセサリーショップ?


お兄ちゃん?



そんなことあったっけかなぁ……?



……あっ、思い出した!


あのとき確か、葵のプレゼントでブレスレットかなんか買ったんだよね?


多分、あのときだと思うけど……



えっ?ちょっと待って?


見たってことは……愁くんその近くに居たってこと?