王子だかなんだか知らねぇけど、俺はお前等の王子になったつもりはねぇから



変な勘違いしないで欲しいね




目なんかハートマークにしやがって



マジうぜぇ。……つーかキモいし



ああ。マジイライラするわ



そんなことを思いながら、楓の居る教室まで行った



教室に行くと、楓は窓から校庭を見ていた



ガラッ



俺は教室のドアを開けた


それと同時に、楓がドアの方に振り向いた



「あっ、愁くん!」



楓は俺を見るなり、ニコッと可愛らしい笑顔を俺に向けた



「お待たせ。帰ろっか」