「あっ!思い出した!」


おっ、思い出したか?



「思い出したって、なにを?」



「今日、お兄ちゃんと買い物に行くんだったぁ」


……はい?



お兄ちゃんと買い物?!


思い出したのはそれかよ!!



はぁ……ちょっとでも期待した俺がバカだった



「急がなくちゃっ。お兄ちゃんに怒られちゃう!!じゃあバイバイ!!」


「あっ、あぁ」



俺は電話を切ろうとした


「あっ、愁くん!」



だけど、楓に呼び止められた



「ん?」



「大好き♪」



「…………」



そして、電話が切れた