麻妃が最近やけにオシャレをしていた。


「おねえちゃん、この香水かして?」


「香水?中学生なのに
こんなのつけたらダメよ~」


「いいじゃん、この匂い好きなんだもん。」



「そっか~
最近減りが早いと思ってたら
麻妃~~~もしかして~
私がいないのをいいことに~~~」



可愛い麻妃はキャッキャッと笑う。



麻妃のおかげで
私は、両親からの束縛を
そんなに受けなくていい。


私に対しては
仮面の春妃になんの心配もいらないから




反対に麻妃は
今どきの子で
泣いたり笑ったり喧嘩したり



両親は
「困った奴」と言いながらも
どこか楽しそうにしている。



麻妃にも仮面の私は
優しくてかっこいいおねえちゃんと
うつっているんだろうか?