「ちょっ、誰か助けてよぉ!」

クラスメート達に助けを求めるも、苦笑して見ているだけ。

こっこんなのイジメだぁあ!

「ととっ…。キミをいじるのも楽しいけれど、HRが始まってしまうね」

パッといきなり解放されて、あたしはよろめいた。

「じゃ、またね」

爽やかな笑顔で、アイツは自分の席に座った。

あたしはフラつきながらも、アイツの前の席に座る。

…何でこの席になったんだろう。

ああ、アイツのせいだった。

あたしの後ろの席のアイツは、悪魔だ。

意気揚々と高校入学して、ワクワクしながら教室に入ると…アイツがいた。