ハゲ天使【被害妄想彼氏 番外編】


そして次の日、
いつもの通り大和と登校した。


「おはよう!智也くん!!」


教室に入り、智也くんに挨拶する。


「おはよ。今日は元気だね」


私は、えへへと笑って席についた。


「やっぱ、椿ちゃんは笑ってるのが一番良い。」


智也くんはそう言って笑った。
不覚にも、私は赤面してしまった。


「え…そ、そう?」


平静を保てない私はしどろもどろになった。
胸はドキドキして、爆発寸前。


どうしてだろう。
別に…普通の言葉じゃん!


そう自分に言い聞かせる。


「え、えと…今日、数学どこからだっけ!?」


手のひらで顔を扇いで、顔を冷まそうとする。





「俺さ、椿ちゃんの事好きなんだけど」


「ええっ!??」


智也くんは、マジマジと、私の顔を見て言う。


こ、こんな…教室のなかで!!
しかも…突然すぎる!!


幸い、周りには聞かれていなかった。





私の初ロマンスは、これから…始まるみたい。











【END】