「でも、私には大学に行きたいから残りたいって言っていましたよ」
彼女は優しく微笑んでいた。
「だから、そうなったのはあなたの家に行く日にあなたに会ったから、よ」
私はその言葉を聞いて、顔が熱くなるのが分かった。
「あなたの家に初めてあの子がお邪魔した日、あの子からメールが届いたの。さすがにあなたの家に住むのは気が引けるから、一人暮らしでいいからどうしてもここに残りたいって。
そのときは私一人では決められなかったから、はっきりといいとは言えなかったけど、あの子が言った初めてのわがままだから嬉しかった」



