でも、あと一つだけ確証がほしくて彼に問いかけた。

「木原君は私のどこを好きになってくれたの?」

 彼は指を顎にあて、眉をひそめる。

「全部?」

「まじめに聞いているんだけど」

「俺もまじめだよ」

 木原君の顔がいつの間にか赤く染まっていた。そんな顔をされただけで、十分なような気がし、それ以上追求はしなかった。

「大学、離れて寂しい?」

「寂しいよ。すごく」

 今まで心の中で出していた結論を、これからは勇気を出して彼に聞いていこうと決める。彼にその勇気をもらったから。