「今までどおりとはいかないけど、できるだけ君に会いに行くし、寂しい思いをさせないようにする。だから、何かあったら何でもいいから俺に言って欲しいんだ」

 不器用で、真面目な彼の精一杯の優しさだったんだろう。

「分かった。木原君も何かあったら私に言ってね。約束」

 私は彼の腕の中でもぞもぞと動くと、小指を差し出した。子供じみていて、人から聞かれると笑われるかもしれないが、こうしたかった。