今まで誰にも言えなかった不安で、苦しくて、それでいて幸せな気持ちも全てが涙と一緒に飛び出してきた。

「だって、ずっと木原君は私のことをどうして好きになってくれたかわからなくて。学校でもにあわないとか、つりあわないとか言われていてすごく辛かった」

 そんな私の肩に一馬さんの手が触れる。

「君だっていろいろがんばっていたと思うよ。それに君はすごくいい子だよ。俺も百合も、晴実ちゃんも敦も君だから優しくしていたんだよ。

俺は好きでもない人間に必要以上に優しくするほど心が広い人間でもないし、俺は雅哉が大事だから、君が嫌な子だったらこうやって話を聞こうとも思わない。だから、そうさせた君は十分魅力がある子なんだよ」

 泣きながらもほんの少しだけ笑ってしまった。