「そうでもないみたいだよ」

 私は意味が分からずに一馬さんを見た。

「雅哉は知らないだろうけど、この絵の話を聞いて、奈々さんがおじさんとの結婚を決意したと聞いたことがある。その話を聞いてショックだったんだって。もちろん、それだけではないと思うけどさ、いいきっかけにはなったんじゃないかな」

「それって私のせいってことなんじゃ」

 一馬さんは私の頭を軽く叩く。

「そうやってすぐ君は気にする。今、奈々さんが幸せならそれでよかったんだよ」