私は胸を撫で下ろす。

 一馬さんは鍵を開け、木原君の家の中に入る。私もその後に続いた。家の中もあれから一年以上経つのにほとんど変わらない。

彼は階段をあがっていく。私もその後をついていく。階段をあがり終えたところで、彼に問いかける。

「どこに行くんですか?」

「雅哉の部屋」

「人の部屋に勝手に入っていいの?」

「親の許可を得ているから大丈夫」

 一馬さんはそう言うと、三番目の部屋を開けた。そこは部屋というよりは荷物置き場といったほうが正しいかもしれない。

学習机や本棚、ベッドなどが置いてあり、今でも使える状態にはなっているが、その脇にはダンボールなどが積み重ねてあったのだ。中には送付状がついたままになっているものもあった。