「晴実の誕生日じゃないんだから。作るのは由佳の好きなケーキだって」
そんな漫才みたいな会話を繰り広げる二人に思わず笑みを漏らす。さっきまで凝り固まっていた気持ちがほぐれていくのを感じていた。
「もう帰るんだよね?」
私の問いかけに、百合と晴実が顔を合わせる。
「そのことなんだけど、折角待っていてもらって悪いけど、もう少し遅くなりそうなんだ。だから先に帰っていていいよ。ごめんね。今度、何かをおごるから」
晴実が私の前で両手を合わせる。
もう時刻は五時近くになっていた。待っておくと言うと二人に余計な気を使わせてしまうことになるかもしれないと思い、素直に帰ることにした。
「分かった。気にしないで」
「旅行のこと、考えておいてね。これ貸すから時間のあるときにでもみておいてね」
そんな漫才みたいな会話を繰り広げる二人に思わず笑みを漏らす。さっきまで凝り固まっていた気持ちがほぐれていくのを感じていた。
「もう帰るんだよね?」
私の問いかけに、百合と晴実が顔を合わせる。
「そのことなんだけど、折角待っていてもらって悪いけど、もう少し遅くなりそうなんだ。だから先に帰っていていいよ。ごめんね。今度、何かをおごるから」
晴実が私の前で両手を合わせる。
もう時刻は五時近くになっていた。待っておくと言うと二人に余計な気を使わせてしまうことになるかもしれないと思い、素直に帰ることにした。
「分かった。気にしないで」
「旅行のこと、考えておいてね。これ貸すから時間のあるときにでもみておいてね」



