私は彼女を直視できずにその脇にあるテーブルを見た。そこにあるものを見たとき、私は思わず声をあげそうになる。

私が以前、木原君と一緒に見たマグカップと私にかってくれたものよりワンサイズ大きいマスコットだった。

 時折、二人が会話を交わす。普通の姉妹が交わすような味気ない、一時間後には忘れてしまうような会話だった。

木原君のお母さんから私に質問が投げられれば返す程度で、積極的に口を開くことはしなかった。開けなかったといったほうが正しいのだろう。

 文さんのほうは私に何かを問いかけてくることはなく、じっと私のことを見つめるだけだ。