私は彼の言葉にうなずく。

「今までの夏休みで一番勉強した気がする」

 私は我に返り、携帯で時刻を確認する。テーブルに手をつき立ち上がる。

「ごはんを作ってくるね。できたら呼ぶよ」

 今日から母親と姉が旅行に行っている。お父さんの帰りは遅いため、必然的に私が料理をすることになった。

 最も両親は出前を取っていいとは言っていたが、私は作ろうと決めたのだ。