彼と一緒に部屋を出た。彼と一緒に過ごす残り時間のカウントダウンは始まっている。だから、それまで以上に彼と何かをできることが嬉しかったのだ。

 リビングの扉を木原君が開けてくれた。私はそれに導かれるようにして、中に入る。遅れて木原君が入る。

 リビングでテレビを見ていた母親と目が合う。彼女は私と木原君を交互に見ると、笑みを浮かべていた。