「亜希」 「なに?!」 部屋に入れられた 遼はお母さんに一礼してあたしの部屋に入る そんな人に頭下げる必要ないよ 「亜希」 「なに?」 「亜希の昔のこと、話してくれ」 「なんで?」 遼の言うことも聞けない。あたしはパニックになっている 「お前のこと、もっと知りたい」 あたしのことわかってくれるの? あたしとお母さん、あなたはどっちに同情する? 不安だよ。怖いよ。つらいよ キュッ 抱きしめてくる遼 大好きなぬくもりなはずなのに、今はそれさえ拒絶したい