『契約彼女』

「おはよう。

すっぴんももう慣れた?(笑)」


初めはあんなに抵抗したすっぴんで

こんなにぐっすりと

熟睡してくれるのが嬉しくて

ハナの頬に鼻を擦りよせる。


「…、出来ればあまり見ないで…?」

少しだけ笑いながら

胸に顔を寄せて隠す。

香水の匂いのしない、

少し苺のシャンプーの匂いのする髪の毛。