『契約彼女』

「大丈夫でしょう?

隠すのもそろそろいいかなって。」


「すごい、嬉しー。」

「ちょっと、ランチくらいで

何も泣かなくても…。」

呆れながら笑ったけど、

ぽろぽろと大粒の涙が落ちるのを見て

出掛かったコトバが止まる。


「だって、ランチ行きたかったんだもん。

だから、すごく嬉しー。」

そう言って泣き笑う。