待ち合わせ時間を少し過ぎた頃、
健太がやってきて、それからすぐに理沙も来た。
理沙は、胸元が開いたセーターを着ていたが、スカートではなくGパンだった。
健太は、軽く鈴子を理沙に紹介した。
理沙と鈴子は話すのが初めてだと、最初緊張気味だった。
俺から見ても、この2人は正反対のタイプで仲良くなれるのかと心配だった。
そんな心配をよそに
10分もすれば、お互いのメアドを交換するまでの仲になっていた。
健太は、鈴子の手をしっかりと繋ぎ、歩き出す。
俺は、微妙な距離を保ったまま、理沙とその後ろを歩いた。
理沙も鈴子のようにはなれない。
俺も健太にはなれない。
はしゃぐ2人の声を聞きながら、俺は青く済んだ空を見上げた。