~健太~





ドドーーーーーーン!!


腹に響く花火の音がますます俺の恋の炎に拍車をかける。




鈴子と2人で見ることができた。


例え、鈴子の気持ちが他の場所へ向いていたとしても、

今、この瞬間・・・



俺と鈴子は2人で花火を見た。





鈴子は飛び上がって喜んだ。


俺の浴衣の袖を引っ張るから、俺は浴衣が乱れて大変だ。




俺は、花火より鈴子を見ていたかった。


花火のように

次から次へと表情を変える鈴子を

見ていたい。



俺じゃだめ?


俺じゃ、隆介の代わりにはなれない?




俺は、鈴子だけをちゃんと大事にする。



野球も鈴子も両立してみせる。