「隆介、デートじゃないの?」
毎日顔を合わしてるくせに、今日は緊張がハンパじゃない。
待っている間に隆介への気持ち、自分で気付いたから・・・
やっぱり私が好きなのは隆介なんだって。
あんなにかわいい彼女がいる隆介。
私のことなんて、ただのマネージャーとしか思っていないのはわかってる。
でも、マネージャーとして、最高に輝く隆介をそばで見ていたい。
「そういうの面倒だから・・・みんなで見たほうが盛り上がるし。」
隆介は、後頭部を触りながら少し照れた顔で笑った。
その顔を、ちゃんと彼女に見せているのかな?
メールや電話では伝わらない気持ちもあるんだよ。
恋のライバルである隆介の彼女だけど、彼女の気持ちを考えると切ないんだ。
隆介はマイペースで
ちょっと冷たくて・・・
彼女は、きっと不安なんじゃないかって。

