鈴子の目に嘘はなかった。 俺たちは、遠回りして、 迷って、悩んで、たくさん傷つけあったけど、 もう大丈夫だよな。 これから先、また鈴子が迷っても、俺は迷わない。 お前はきっとまた迷うだろう。 そんな鈴子を俺は飽きることなく愛す。 迷ったお前を俺が連れ戻してやるから… 部室は、懐かしい匂いがした。 あの夏の… みんなの涙がまだ残っているようだった。 頼んだぞ、後輩。 俺は、今日卒業する。 最後の試合のあの後悔とも、 片思いとも、今日でさよならだ。