俺ひとりでは、何もできなかった。 出番があるかどうかもわからない試合で、隆介はずっと肩を作り続けた。 俺の完投を信じながら、もしもの時の為にしっかりと準備をしてくれていた。 そんな隆介が 俺の尻拭いをしてくれた。 本当は俺が打たれる場面だった。 俺が投げていても同じ結果になっていた。 俺の代わりに辛い役目を引き受けてくれた隆介…