「明日、しっかりみとけよ、健太を!」 声をかけてきたのは隆介だった。 最近隆介は「健太」の名前をよく出す。 それが隆介の本音? やっぱり、隆介は私を選んではくれない。 鈴子は、健太といるのがいいんだ… 口ぐせのようにそう言ってたね。 隆介とは、不思議な関係だった。 それは、『愛』で繋がっているものではない。 友情なのか、なんなのか、隆介も私もわからない。 でも、確実に何かが… 2人だけにしかわからない何かがある。