新学期が始まり、残すは卒業のみとなった。 残り少ない高校生活を出来るだけ笑顔で過ごしたい。それが、私の目標。 ただ、亜由美は予想通りに私を避けている。 よく一緒に休み時間おしゃべりをした中庭にも、帰りに待ち合わせした「希望」と名前の付けられた銅像の前にも、亜由美はいない。 分かっていたことだけど、辛かった。 優奈も、あちこちに散らばる亜由美との記憶に時々淋しそうな目をする事がある。 それでも、悔いのないように私は精一杯笑った。