「苺!大好き!」

クリスマスにDVD鑑賞なんてやめてこっちにおいで!と、亜由美に誘われた優奈が手を叩いて喜んだ。

「楽しみだね!」

私もつられて笑顔になる。優奈も来るとなると尚更だった。


そして、私の隣りにいる慶太も私達と一緒に、いつもと違う空気を楽しんでくれているように見えた。


―――慶太、いよいよ明日だね。楽しみにしててね!

慶太へのプレゼントは奇跡的にあと、ボタンを付ければ完成するまでになっていた。


早く慶太に着せたくて私も亜由美もウズウズしている。

優奈と有紀さんも、ウキウキした様子で今日は落ち着きがない。


まるで、子供みたいに皆が明日を心待ちにしているのがおかしかった。