それから、先輩と海で語り合った。 お互いのコトから、笑い話まで。 時間は、残り少ない日をも削ってゆく。 先輩と付き合って、時間が嫌いになった。 延々と伸びていくなら、あたしは先輩と永遠に一緒に居たのに。 「先輩、今日は有り難うございました。」 あたしの家の前。 自転車であたしを送ってくれた先輩。 「いや。俺の方こそ、有り難うだよ。」 照れ臭そうに頭を掻いて、ポツリと「ありがとな」と呟いた。