そっか…。
半分は仮説で、半分は事実。
私はこの事件の真相を見てもいいのかな。


あとは…証拠か。
あ!なんだ、簡単じゃない。
…大きな罠にかかってみるか。
こんな事件なんて早く終わって欲しいから。





「わかった!」


意を決して、でも閃いたように…声をあげた。
どこから見られているかわからないから。



ん?周りの視線からは明や宏美さんの驚きが感じられる。
葵さんは私の言葉の意味をきちんと理解してくれてるみたいだけど。



「雫なに言ってんだよ!」


明は、もうはち切れそうな気持ちを隠そうともしない。
何を誤解してるのやら…。



「決まりね、さあ。言いなさい」


山田は私に詰め寄って言った。
何を言えと?
あなたの心は読めないからわかんないって。