私は青い空を見上げて、じっと見つめた。



「ねぇ…」



「ん?」



「唯人君は何で私を追いかけたの?」



「……昨日?」



「うん」




唯人君は少し困ったような顔で笑ってから起き上がって、私と同じように空を見上げた。




「…一目惚れ…かな?」



「……は?」



一目惚れ?



何を言ってるんだろう。

この人は。




「今は冗談言うところじゃないよ。」



「冗談じゃないよ。」



「……」



「俺と付き合わない?」


ああ……



私は夢を見てるんだ。


きっと。



「昨日、やっと見つけたって…思ったんだ…」



「え?」



「あー…急にごめんね。とにかく俺は夜深に一目惚れしたってこと。」



唯人君はそれだけ言うと瞼を閉じて眠りについてしまった。




何…それ……



「……もう、なんなの…」



本当…



やりにくい。