蝉の恋

「いやぁ、オレMってわけじゃないんですけど、ネエさんの攻めが強すぎていっつも攻撃されてばっかなんですよ。」

そうだったんだ、てっきりMだと思ってた。

「そうか?アイツMじゃねぇの?」

トシアキの声。

いや私は基本Sだよ。

「えぇっ。

ネエさんの攻撃を潰して攻めてるんですか?

兄さん、どんだけ攻撃力強いんスか。」

弟のまさに驚嘆という声が聞こえる。

「いや普通だと思うけどな…」

いや、アンタの攻めは並じゃないよ。相手によったら失神するって…。

「ホントに今日は楽しくなりそうですね。」

弟がワクワクしている表情が手に取るようにわかる。

それにしても…ヤバい。

トシアキ一人の相手でもキャパぎりぎりなのに…。

とりあえず明日は…腰痛確定ね。