甘いクスリ

「ああっ(>_<)忘れてた。
七海、琴子さんのところに
いくんだった!!」

「何か、忘れもの?」

おいおい待たせすぎだろう。
大丈夫なのかと尋ねれば。

「先生が起きないから、
起こしてって、
電話があったから、
きたんだよっ!
そだ薬局にも寄って
いかなくちゃだった。」

薬局?
緊急事態か?
二日酔いか?
いい感じに飲んでたかんな。

お気楽に考えていれば。

「琴子さん、電話中に
階段でこけたみたい。

結構鈍臭いんだよねぇ。

先生、頼んだよ?
琴子さんの事。」


そういいながら
慌ただしく、荷物を
玄関に運んでいる。


俺のせいじゃねぇか

それにしても、
何か照れてしまう台詞だ。

ってか、階段でこけた?

「怪我って、酷いの?!」

一瞬、手首とか指かと思って
固まってしまう。

ヤメテくれよっ怪我だけは。

「んー、わかんない。
なんせ、鈍いからねぇ。

きっと先生が、好きだってのも
仮に骨折してたとしても、
多分、タイミング良くは、
気づかないんだろうね。」


・・・ものすごく


嫌なモノの例えだな。



「あ先生、ここ、
オートロックだから
忘れ物しないようにしてね。
んぢゃっ」


喋るだけ喋って
嵐の様に七海は去っていった。