真緒との電話の前に美咲にメールをした。



思いきって食事に誘うメールをしてみたら、すぐにOKの返信がきた。



勇気だした甲斐があった。



二日後に会う約束を取り付けた俺は、店のリサーチを始めた。



「ねぇ〜潤兄。どこかオススメの店ない?」



キッチンで洗い物をしてる潤兄に話しかけた。



「ん〜、どんな店?」



「個室があってー、料理の美味しい店!」



「真緒ちゃんと行くの?」



そう言って水道の水を止めた潤兄が俺を見た。



「いや、 違うよ」



つーか、なんでそこで真緒がででくる!



不思議に思い首を傾げる俺から視線を外すと、また食器を片付け始めた。



「…そっか。で、いつ?」



「明後日の夜!」



「わかった。探しとくよ。そのかわり…」