賑やかな周りに 此処で待ってるからと言った虹那ちゃんの姿はなくて。 「どこ行っちゃったんだろう?」 前を歩く人は当たり前ながら知らない人ばっかり。 もしかして・・迷子になっちゃった? 「電話、電話!」 とにかく虹那ちゃんに電話しないと! バッグから携帯を取り出そうとした瞬間 「トイレ長すぎ」 背後から聞こえた声に体がフリーズする。 この声・・ 恐る恐る振り返るとすぐ後ろには 「何やってたんだよ」 颯太くんの姿があった。