白のアリア

ガチィッ!!!




「……な……!!」



「…そこまでだ、ミーモット」



あたるはずだった爪は、
黒く長い剣によって防がれる。



つや塗りしたような黒く長い剣。
それを手にしている、黒き翼をもつ男。



「…ゆ、夢妃……」



「……おまえ、なぜここに…!」





びっくりして見ている私のところに
長い腕が伸びてくる。




「……?あなたは…」



男の人は微笑みながら私を抱きかかえてくれる。



漆黒に流れる髪がゆらゆらと美しい。
そして、ドキッとした。



……目の色が、違う…。



左右ともに、緑と青という不思議な色。



森を映したような、色だった。




男の人をみて、ミーモットがうなった。




「……なるほどね。
彼女を感じて檻から出てきたわけ」




「……?」




「……今すぐ去れ。そして二度と唯に近づくな」




「そう言われてあたしが引き返すと思ってるの?」