するとミーモットは急に黙って
手を振り上げる。
「……くっ…」
「星さん!!」
隣に立っていた星さんが膝をつく。
胸からおなかに掛けて大きな裂傷が入っていた。
徐々に、血が流れ出す。
「……ククク。
まさか、俺の演技を見破るなんてな……。
表情は隠せても、気持ちまでは隠せなかったか…」
そう言うとミーモットの姿が揺らぎだす。
短かった髪は長く伸びて背も縮んでいく。
切れ長だった目は、
ぱっちりと緑をした大きな眼に変わり。
「……ふぁーあ、肩こったー。
男でいるのは疲れるのよね」
関節をごきごき鳴らしながら
男だったはずのミーモットが言う。
「…」
私の視線に気づいたのか、ひらひらと
手を振って、言った。
「あぁ、お仲間さん。
改めてまして、ミーモットよ。
もうひとりの、ね」
…もうひとり…!?
「二重人格、っていうのかしら。
ふたつのあるのよね。
んでもって性別まで変えられちゃうわけ。
ま、そんなことはいいとして」
そう言って私の眼前まで一瞬でやってくる。
長い爪で私の顎をつまんで
楽しそうに口だけで笑んだ。
「…ふーん。
これがあのお方のお気に入り…」
…あのお方?お気に入り?
ドキドキしながら見ていると
「全く、もう。もうちょっとうまく騙されてよね。
でないと詐欺師の名が泣くじゃない。
騙す側だって騙されてくれないと
つまんないんだから」
はーぁ、とため息をついて額に手を当てる。
……騙す…それって…!
「…あなた、夢片鱗でしょ?
なんでこんなこと……!」
手を振り上げる。
「……くっ…」
「星さん!!」
隣に立っていた星さんが膝をつく。
胸からおなかに掛けて大きな裂傷が入っていた。
徐々に、血が流れ出す。
「……ククク。
まさか、俺の演技を見破るなんてな……。
表情は隠せても、気持ちまでは隠せなかったか…」
そう言うとミーモットの姿が揺らぎだす。
短かった髪は長く伸びて背も縮んでいく。
切れ長だった目は、
ぱっちりと緑をした大きな眼に変わり。
「……ふぁーあ、肩こったー。
男でいるのは疲れるのよね」
関節をごきごき鳴らしながら
男だったはずのミーモットが言う。
「…」
私の視線に気づいたのか、ひらひらと
手を振って、言った。
「あぁ、お仲間さん。
改めてまして、ミーモットよ。
もうひとりの、ね」
…もうひとり…!?
「二重人格、っていうのかしら。
ふたつのあるのよね。
んでもって性別まで変えられちゃうわけ。
ま、そんなことはいいとして」
そう言って私の眼前まで一瞬でやってくる。
長い爪で私の顎をつまんで
楽しそうに口だけで笑んだ。
「…ふーん。
これがあのお方のお気に入り…」
…あのお方?お気に入り?
ドキドキしながら見ていると
「全く、もう。もうちょっとうまく騙されてよね。
でないと詐欺師の名が泣くじゃない。
騙す側だって騙されてくれないと
つまんないんだから」
はーぁ、とため息をついて額に手を当てる。
……騙す…それって…!
「…あなた、夢片鱗でしょ?
なんでこんなこと……!」


