「なぁ、今度彼女の誕生日なんだ。プレゼント選ぶの、付き合ってくれよ」

「良いわよ。どこで買う予定?」

彼女へのプレゼントを買いに行く時、彼はいつもわたしを頼ってくれる。

わたしの選ぶプレゼントは、彼女達がスゴク喜ぶらしい。

だから学校が終わった放課後や休日に、彼と二人っきりで出掛けられるのが嬉しかった。

別にやましいことをしているワケじゃない。

こんなのどこにでもありそうなことだ。

今回は休日に、駅前のデパートで買うことにした。

そこのデパートに入っている雑貨店が、彼女のお気に入りらしいから。

「彼女、髪が長かったわよね?」

「うん、腰まで伸びてる。サラッサラのストレート!」

彼は嬉しそうに説明してくれる。