「お別れしよう……圭吾のためにも…私のためにも…」 私が口にしたのは…別れの言葉…… 「俺のため………?」 圭吾の顔は見ることができずに…話を続けた… 「うん…圭吾のためでもあって…私のためでもあるから…」 「雪乃は…分かってない…俺は…お前がいたからパティシエに……」 「…ごめんなさい……もう…ダメなの…圭吾がパティシエになりたいなら尚更…」 私はそう言って後ろに振り向いて歩き出した… はやく圭吾の前から立ち去りたかった… -