「私、先に学食行くね!」 菜々子はそう言って階段を駆け下りた。 菜々子と入れ違いで…圭吾が階段を駆け上がってきた… 「…………あ……雪乃……盗み見かよ……」 そう言って私のおでこに軽くデコピンをする圭吾… 「違う…そんなつもりじゃない……」 「ごめん…冗談だから……」 「さっき…チョコ…貰わなかったの?」 「…うん……だって俺が欲しいのは雪乃からのチョコだけだから…」 そう言って圭吾は私を抱き締めてくれた。 -