「はぁぁ?何がだよ!」


私も負けじとキレた言い方をした。


「目、瞑りながら階段降りるなって前にも言ったじゃんかよ!」


「亜守羅の方こそよそ見してたじゃん!」


たぶん・・・


「ネェちゃん目瞑ってたくせに」


う゛・・・・


い、言い返せない・・・


私の弟、東海寺亜守羅(トウカイジ アシュラ)。男。同中の子に片思いしているらしい。


今年から私と同じ碧陽学園(ヘキヨウガクエン)に通う。


「め、目を瞑ってても分かるの!」


いきなりお母さんが私達の間に入ってきた。


「喧嘩はやめなさい!そういえば・・・」


そういえば・・・?


「もう、出る時間過ぎてるわよ」


私と亜守羅は自分の腕時計をみてこうりついた。


「「あぁぁぁぁーーーー」」