「空ー!!」


瞳に映るのは、
「〇〇大学  入学式」
        という文字と
両親の嬉しそうな顔。


「いや、空が大学に入れるなんて
 嬉しくて。」

褒められてるのか、
けなされてるのかよく分からないが…。


「ちょっと行ってくるね。」

母にそう伝えて走り出した。

「はいはーい。」


走りながらかばんをのぞきこんだ。

カメラよし。
アルバムよし。

これさえ入ってれば大丈夫。