キミがいるから出来るコト

「俺、もう沙紀を1人で
 歩かせたりしないから。
 マジでゴメンな…」


遼は、男に「もう付きまとわない」と
約束させると帰るように言った。


2人きりになった病室で
遼はうつむいた。


「遼のせいじゃないよ。
 あたしの方こそ…
 あたしをかばったせいで
 怪我させちゃって…ごめんなさい」


あたしもうつむく。



なんだか、罪悪感でいっぱいだった。