紅芳記


その昼間の楽しい気分のまま、夜を迎えました。

信幸さまにお会いできる嬉しさと緊張でそわそわとしてしまって落ち着きません。

早くお会いしたいのに…。

こんな化粧でよかったか、髪は綺麗に結われているか、信幸さまに昨日変な印象を与えてしまっているか、不安で…。

こんな不安は考え出したらキリがないのですが、それでも考えてしまうのです。