紅芳記


私は信幸さまに組み敷かれる体制となったのです。

寝所に入る前、ふじから枕絵を見せられましたが…。

こうして、実際にそうなるとやはり気恥ずかしいです。

「小松…。」

そう、耳元で優しく囁かれました。

私はどうしたら良いか分からず、信幸さまに身をまかせました。