「母上!姉上!」 「平八郎?」 「徳川が負けたというのは、まことなのですか!?」 「…そのようです。」 平八郎が負け戦で落ち込んでいると思っていた私は平八郎が瞳を輝かせているのをみて疑問に思いました。 「真田とは、一体どのような軍略を使ったのでしょうか。 父上が戻られたら教えてもらいたい!」 まだ10かそこらの平八郎でもやはり武士の子なのだと痛感いたしました。