夢のなかで、おなみに会いました。 おなみに近づこうとすると、おなみは首を横に振りました。 「おなみ……。」 やはり、私を恨んでいるの……? 「姫さま。 夫と添い遂げることができ、私は幸せにございました。 姫さまも幸せにおなりくださりませ。 私は姫さまを見守っております。」 微笑みながら語るおなみは神々しくも美しい女の姿でした。 「恐れ多いことではございますが、姫さまは、私の生涯の友でございます。」