ガチャガチャと甲冑の音がする。
父上がついに戦に出陣されるのです。
主、家康様は、上野国上田城に篭城することを決めた真田との戦をしかけたのでした。
「父上!」
「稲姫か。
いかがした?」
「皆で作ったお守りにございます!」
私は、父上の為に姉弟でお守りを作りました。
それは小さな巾着で愛染明王という仏様を包んだものです。
「ご武運、お祈りいたしております。」
「…行って参る。」
徳川の軍勢は2万を越える大軍。
その大軍勢が、上州に向けて出立した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…