紅芳記


そう、この若君こそが於拾君様、すなわち太閤殿下のお世継ぎなのです。

お拾君様が御生まれになったのは、文禄二年の葉月三日。

そして、以前の殿の読み通り、この若君を巡ってこの後、ある悲劇が起こってしまうのでした。